―――カチ



ピピピピピピピピピ

「……」

ピピカチ。


うるさい目覚まし時計を止める。



目はとっくに覚めてた。

でも、体を動かしたくない。


いつも以上に体がだるく感じる。



「…だからって、遅刻と欠席は…」

したくない。

(…矛盾)


ふと、昨日の宣戦布告を思い出す。


今思い返すと、昨日の私はどうかしていたと思う。

助けてもらったのにお礼も言わず逃げ出してしまったし…。

その上宣戦布告。

無礼にも程がある。


それに喧嘩だって…。


(…あんなに怖いって思ったのって、いつぶりだろ)

体格差はあったけど、速くはなかった。

私でも十分やれるって、そう思ってたのに。


全然へっちゃらだったのに……。





へっちゃら?




本当に、そうなのかな…。





だって、私は確かに怯えてた。


恐怖で体が動かなかった。



それで、へっちゃらなんて………そんなわけない。




もしかしたら、私はいつだって……