きっと、私は…


「………かえろ」



もうちょっとでテストだし。


もう考えるのも疲れた。



「よいしょっと」


私は立ち上がると、そのまま帰路についた。


かくして私は脱出に成功したわけだけど、達成感なんて微塵もなかった。


答えも見つからない。



私はただ静かに、街灯に照らされた道を静かに歩いた。