「私、浅田捺希って言います。よろしくお願いします。」




「こちらこそ。」




「捺希…か。俺は神楽琉斗。」




ねぇ、竜


死のうとしていた私が、さっきとはまるで別人のように生きようとすることは間違ってる?



この人…琉斗さんと生きたいの



こんな私を貴方は恨みますか?



私の拾われた命がこの先どうなるのかわからない



でも、きっと死にたいなんて思わないから…




私は、琉斗さんの温もりに触れた時、この人のために生きようと心の中で誓った…




恋とかそういうものではなく、一人の人間に私は心を惹かれたのだ…