こうして始まったバタバタの日常



私の中にはもう一つの命が宿っている

既に臨月を迎えており、予定日は二週間後だ


琉斗はあれからお父さんの跡継ぎで組長になった

私は、ただの専業主婦だ




「ママー、行ってきまーす!」




「行ってらっしゃい!」




竜希は男の子だし、琉斗のようなクール系になると思っていたが、どちらかというとかわいい系だ


あの丸みを帯びた目で見つめられると、とても癒される



私も、今となっては完全なる親バカだ



竜希が学校に行き、少し落ち着いた頃、琉斗から電話が来た




「もしもし?」




「竜希は学校行ったか?」




「うん。とっくに行ったよ。どうしたの?」