キミの隣 ~何度だって伝える~

教室に戻ってもさっきのキスを思い出してしまう。

なんか、ボーッとしちゃうよ。


これから、好きになればいいんだよね。

そうだよね。

間違っててもそうやって昔から自分に言い聞かせてきた


「恵美……ボーッとしすぎだよー。どうした?」

心配してまこが駆けつけてきてくれた。


「あたし、加々美くんと付き合うことにした。」


あたしのその一言はまこの表情を大きく変えていた


「あんた……本気?橘くんは、どうするのよ。」


「悠愛は加々美くんが好きじゃないの。チャンスじゃない。絶好の。あたしがいたら、邪魔だよ。あたしが想ってても無駄だよ。振られるのわかってて好きでいるなんて惨めだよ」


思ってること全部吐き出してみた


なんか、凄くすっきりする。



「そ。それが、恵美のだした答えね?なら、後悔しちゃいけないからね。」

そんなの、あたしが一番わかってるよ。


後悔なんてするわけない。