キミの隣 ~何度だって伝える~

それからまた何日かたっても、あたしは悠愛に聞けないまんま。

今日こそ言うんだ!って決心を決めても全然ダメで……

いおと、まこはそれを見守ってくれてる

昨日なんて早く言いなよって言うメールがきて携帯越しに土下座したんだよなぁ



「んじゃあ、席替えすっぞ!」

ガラガラと開いたドアから入ってきた先生が言った。

え、席替え?あたし、離れちゃうじゃん。千智と。


千智はなんとも思ってなさそうだし……

「くじ引けよー」

はぁぁぁ……順番回ってきたし


ガサガサと適当にとって、番号を確認する21だ。

黒板に書かれた文字を見る


……廊下側かぁ


千智は何番だろう……聞こうかな……でも、なんか……


「おい。何番?」

「は?え?あ、たし?」

後ろから千智に声をかけられた。

「お前以外いなくね?んで、何番」


「21だよ。千智は?」


「あー。3番。全くの逆だな。」

そんな……

仕方ないよね。

くじなんだから