キミの隣 ~何度だって伝える~

な、んで。

頭が追い付かない。


悠愛は保健室に行く。


速く終われ。速く……速く!!

1位になったのに、可愛くしてもらったのにいつもあたしはこうだ。

「恵美理ちゃん!」


応援席に戻ると、篠原さんに声をかけられた。


なんだろうと思って篠原さんの所に走っていく


「お願い!悠愛ちゃんのところに行ってくれないかな‼
仲良しだよね?だから、恵美理ちゃんいたら安心できるんじゃないかな」


そっか。そうかな。

わかんないけど。千智はまだ、戻ってきてない。もしかして、状況は最悪?まこと、いおは?

……今、競技してるんだ。


あたしが、行かなきゃ。

「うん。いくね」


あたしは、急いで保健室に行った。

近づくと声が聞こえた。


千智と悠愛?

二人の接点なんて見つかんない


「チー君ありがと。また、迷惑かけちゃった」


「バカ。気にすんな。安静にしてろ。お前は体が弱いんだから」


チー君?それって、千智のことだよね?


なんで、二人はこんなに仲良く話してるの?


「あ。恵美理……」


ガラガラとドアが開いた。


きっと、あたしはひどい顔をしてる。


「悠愛の様子を見に来たの。な、んだ!大丈夫そうじゃん。あたし、いらないじゃん。」


そう言ってあたしは千智から逃げてった