キミの隣 ~何度だって伝える~

そして、ついに本番の日になった


あたしと、悠愛は教室に行くと待ってましたと言わんばかりのいおに連行される。


朝からなんなんだよー!


「ちょ、いお?ここ、トイレだよ?あたしたち、荷物おきたいんだけど」


はぁ、とため息をついていおを見る


いおは、何も言わずにトイレのドアを開ける。






あ、れ?


「まこ!キャア!可愛い!これ、いおがやったのー?
いいなぁ!悠愛もやってー!」


嘘!いおがこれを?

まこの頭には、リボンの形にされたはちまきが巻かれている


かわいすぎる


「えっへん!どうよ!悠愛と恵美もちゃんとやらせてもらいますからね!」


流行とかオシャレとかメイクとか大好きないお。

いつだって、気を抜けないんだな……


「もぅ、はずしたいんだけど……あたしに合わないわよ。こんなの……」


まこは、呆れながらも鏡を確認する


気に入ってるくせに‼


「ダメー!まこ、外したら先輩に好かれないよー?」


え?


先輩に好かれない?


あたしがいおを見るといおは、ヤベェって顔をする


「も、もしかして、まこ好きな人いるのおおお?」