「マジ?さすがにサボりすぎじゃねーか?」

千智にそう言われてよくよく考えるけど…5回以上サボったかサボってないかくらいなんだけどなぁ
「まぁ、俺は知らねーぞ。戻るからな。じゃ。あとで。」


こんな風に普通に話せるのがすごく嬉しい。

いつも、あたしたちはすれ違ってばっかなのに……いざとなると話せるし楽しい。やっぱ、本当に千智が大好きみたいで……


そよそよとふく風はあたしにおめでとうって言ってるみたいで、清々しかった



「どうしたら、振り向いてくれますか……」

誰もいない屋上でボソッと呟いた一言。

誰にも聞こえない小さい声であたしは問いかける


答えなんて帰ってこないというのに



明日も、会える。あたしには、それだけで幸せなんだと思うの。


人を想うのは辛いけど、その先に楽しいことが見えてるんだろうな……