キミの隣 ~何度だって伝える~

「千智……さっきは、ごめんね。千智の恋なのにあたしが、口出しするなんておかしいよね。本当にごめん……」

い、言えた。千智は目を大きく見開いた。
きっと、あたしが謝るなんて珍しすぎるよね。

「お前、熱あんの?え。謝るの?お前って」

こ、コイツ!あたしが謝ったのに。

「もう!知らない!てか、放課後行かなきゃいけない?」


「放課後……あぁ。うん。おまえが元気ないの変な感じだから。」

……期待しちゃうじゃん。顔が真っ赤になるのがわかって、あたしは千智から目をそらす。

「バーカ。何赤くなってんだよ。こっちだって照れんじゃねーかよ。」


千智……あたし、やっぱ好きだよ!