キミの隣 ~何度だって伝える~

「千智……?」

「踏み込んで来るなよ。これは、俺の恋愛だぞ?お前に心配されるようなことじゃねーんだよ。」


怒った。絶対に。あたし、昨日から余計なことばっかりしてる

もう、嫌だよ。屋上に行く気になれないよ。

話したくないよ。千智が怖いよ。


「ご……めん。」


そう言ってあたしは走り出した。


もちろん、行く宛なんかなくて。ただ、1人になりたかったの。


堪えていたはずの、涙は一気にあふれでてきた。


悠愛……ごめんね。

千智もごめんね。

あたし、わかんないよ。