キミの隣 ~何度だって伝える~

早く放課後にならないかなぁ。

そんな風に思って食べるお昼の味はとくにしなくて……

まこも呆れ顔をしている。
そりゃあ、そうだよね。せっかくのお昼なのにあたし、雰囲気壊してるよね

「ねぇ、あれって悠愛じゃない?」


まこの声があたしの耳に届く。本当だ。悠愛と……誰?
あの、男。

もしかして、加々美君?
う……そ。辺りを見渡すと千智が近くにいた。

「ちさとおおおおお!」

いままで出したことのないような大きな声を出す。

お願い。来ないでっっ!


「んだよ。うっせーな。黙れ。」

ダメだよ。来ないで……










……遅かった。

千智の目には悠愛たちがうつってる

最悪だ。