キミの隣 ~何度だって伝える~

授業なんか耳に入るわけなくて、チラッと千智の方を見るとおもいっきり目があった。

な、なによ。さっきから、千智はあたしと目をずらそうとしない。

「なぁ、なんかあったのか?」

授業中だと言うのにも関わらずこいつは……

「……。」

言いたいけど千智が関係している以上何も言えない。
「放課後、屋上こいよ。話なら聞く。」

え……?聞くって本気?
やばい。かなり意識しちゃう。
そのあとも、あたしは千智を無視した。
無視っていうか反応をしなかった。


だって、今見たら恥ずかしくなって顔が赤くなっちゃうよ。


「恵美?もう、昼よ?あなた、一時間目からぼーっとしすぎよ。もう……」


「え。もう、昼なの?ヤバッご飯食べなきゃじゃん」
千智の言葉が頭から抜けなくてずっとぼーっとしてた。

ごめんね。まこ。