「もう、恵美になんて相談しない。いおに相談するもん恵美なんて……恵美なんて知らない!大嫌い!」


悠愛の口から大嫌いなんて聞いたことのなかったあたし。

本当に何してんだろう。
なんで、わかってたよ?応援しなきゃってわかってた。
でも、それよりも傷つく人がいたから。
わかっちゃってたから


「どうしよ……本当にあたし、最低だよ」


力をいれるのが精一杯でそれでも頑張って立っていた足は力が抜けた。

床にペタンと崩れ落ちていく


初めてだった。誰かと喧嘩をするのも、悠愛と喧嘩をするのも……
正直、他の子には合わせてたけど
悠愛には本気でぶつかっていたつもり。


なのに、どこで狂ったんだろ


あたしは、重たい足を引きずって家に帰っていった