……どうしてかな。
嫌いなはずなのになぜか、目で橘を追ってしまう……

「うぅ……最悪」


嫌悪感丸出しのあたしに対して橘はため息をつく。

「あのさ、あんたそんな俺のこと嫌いなら見んなよ。さっきから視線が痛いんだけど」


やばっ……気づかれてたの!?


「はいはい。すいませーん。」


心のこもってない返事をすると、急にバンッと大きな音をたてて椅子から立ち上がる

反射的に体が反応する

こいつといたら、反射神経つきそうだな
なんて、思いながら見上げると、

「腹立つな。あとで、屋上こいよ。」


そう言って橘は教室をでる。

そ、それよりもみんなの視線が痛い


あたし、どうなんのかな……