あたしと、橘の出会いは自己紹介だった。


隣の席の橘は、自分の番が来ても寝ていてあたしが、起こしたんだっけ?

それから、少しずつ話すようになってこの前は不審者からも、助けてもらった。


案外優しいやつで凄いびっくりしたんだよなぁ!

「恵美!遅かったわね。大丈夫?」

いつもは、冷静なまこが、慌てるのもわかる。

あたしたちは、一時間くらい屋上にいたから


「大丈夫だよ。ありがとう」


「ねぇ、恵美?悩みならあたしが聞くから。
悠愛といおじゃ頼りないとこもあるからね」


その言葉に思わず笑ってしまった。


頼りないって!

「んー。うん。なにかあったら、きいてもらう!」


そういうと、まこはニコッて笑って席に戻っていった。


話しづらいな……

橘は、もう寝てるし。

時々風でなびく前髪にドキドキしてるなんて


誰にも言えない……