あーあ。橘とくだらない時間を過ごしたから一時間も、たっちゃったじゃん

あたしが、ギロッと睨むと無視するし……

本当になんなのよ……
「あっれー?千智じゃん‼何?彼女できたの?」

何コイツ。前から全力で走ってくる男子がいると思ったら橘の友達?

橘って友達いたの?一匹狼って感じなのに……

「あ、瑠樹……彼女?もしかして、コイツが?」


あたしのことを指差す橘。
凄い嫌なんだけど
「そうそう。この子‼可愛いじゃん」

「え。コイツ、色気ないぜ?それに、こんなのが彼女じゃお断りな。」

こんなのって……こっちも、あんたじゃ嫌だし。

てか、この人瑠樹って言うの?
「あ、俺、瑠樹‼えっと、キミは?」


「恵美理です……」

「おー!名前も可愛いんだね‼よろしくね!恵美理ちゃん‼」


瑠樹くんって……いい人だな。
橘も、見習えよ。こんのくそやろう

「じゃー俺いくわ‼あとでな!千智と恵美理ちゃん‼」

な、なんか、色々爽やか……

「お前、瑠樹に可愛いって言われたからって調子乗んなよ?可愛くても色気なければ意味ないからな?」

調子にのってないし。
むかつくし。
色気とかどうでもいいでしょーが!

「あんたも、瑠樹くん見習えやこの、くそやろう。バーカ。サボりバカ」


チッと舌打ちをしてから、橘は一人で教室に戻っていった


何なの?なんで、あんなに、自分勝手なのよ‼

本当にムカつく