唯翔が一旦家に入り、しばらくするとラフな格好で現れた。

そして、奈々加が唯翔の腕に自分の腕を絡めて、歩き出した。

あぁ気持ち悪い。
触らないで、やめて。

そんな感情を押し殺して、あたしはお父さんから勝手に借りてきたカメラで二人を撮った。

その日は、夕方になるまで二人を付けて、約100枚にはなっただろうか。


昼食を取る二人。

ウィンドウショッピングをする二人。

ゲーセンで遊ぶ二人。

その日半日を収めた写真をあたしは現像した。