もう一度君を  この腕に

俺はこれが現実とは思えなかった。

タイム・ラグだ。

ぼんやりしてしまう状態が出始めた。

ランチの後

近くの駅まで彼女を送り

社用車を戻してから帰った。

撮影の準備は専務の指示で着々と進んでいた。

俺のアシスタントはカメラマンと撮影スタッフとスタジオを手配していた。

撮影スケジュールに合わせて

夕美は本業のダイビング・ルポの仕事をずらした。

撮影後はすぐ沖縄へ飛ぶらしい。

戻ってきたら会う約束をした。

俺はその日が待ち遠しかった。