バルコニーを出ると、キラリと先ほどよりも強く、一つの星が輝いた。 金色に輝くその星は、まるで――。 一生繋がれることはない、一方的な気持ちに ただただ俺は溺れてく。 守りたい、ただそれだけの感情が 俺に言うんだ。 『本当は気づいてほしいんだろ?その愛に』 俺は頷くことも首を振ることもせず、ただ待ち受ける運命に身を任せた。 この先の運命、たとえ不幸なことがあったとしても 雫を守るのは俺らの役目。 それに、好きな奴を守るのは当然のことだろ? <END>