「いつか聞き出してやる」 「できねぇよ」 愛なんて、嫌いだった。 俺には必要のないものだと、思っていた。 しかし、心に舞い込んだ温かな“光”は、あっという間に俺に愛を植え付けていて、すぐに育って。 気がつけば――…。 「できるよ、いつか」 「ま、頑張れよな」 どうせ無理だと思うけど。 闇を背負った姫は、姫を守る騎士の言葉をきっと知ることはないだろう。 だがしかし、届けていこう。 間接的に、この愛を。