俺が頭を冷やしたいのは、また挑発的に郁人が何か言ったらすぐに言い返しそうになるから、だ。
リセットするだけ。
それに………
やっぱりパーティーは女も多い。
さっきからずっと避けてはいるが、女がこちらに向ける視線があまりにも気持ち悪くて、気分が悪くなる。
「やっぱ来なけりゃよかったか……」
バルコニーに出て、心地よい夜風に触れながら、俺はポツリと呟いた。
いや、だが……、来なかったら来なかったで、
もし雫が変な男にナンパされてたら助けられねぇしな。
つか、あいつのあの姿は反則だろ。
……あいつが視界に入るだけで、俺はこんなにも――。



