獣★愛SS~最強ケダモノ男子の特別視線~










「迷惑かけて、ごめんなさい」









それは、幼いながらの精一杯の遠慮だった。




もう自分のことはいいから。


私のことは放っておいていいから。




雫ちゃんはそう言っているんだ。





やっぱり間違っていたんだ。

私をここに連れてきたのは。



そう心で思っているんだ、雫ちゃんは。






そんなことないのに。


俺は、間違いだとは思っていないのに。







雫ちゃんはもっと子供らしく、泣き叫んでも、わがままを言ってもいいのに。


どうしてそこまで、自分自身を大切にしてないんだ。