「皆は先にパーティー会場に行ってて~」 「郁人は?」 郁人の言葉に、瑛士が尋ねる。 「僕は先に親のところに行ってくるよ」 金持ちの親を持ったら持ったで、忙しいんだな。 きっとこれから、挨拶やら何やら、めんどくさいことがたくさんあるのだろう。 「わかった」 「じゃあ、またあとでね~」 大きく手を振りながら、郁人は俺たちと別れた。 「それでは、パーティー会場へご案内いたします」 一人のメイドが、俺たちにそう言った。 案内人がいなけりゃ、俺ら迷子になっちまう。