「似合ってるよ、二人共」
新平が、さらっとお世辞を言う。
竜は似合ってるとしても、俺は似合ってねぇよ。
ま、褒められて悪い気はしないがな。
「あ、雫ちゃん準備できた?」
郁人が、雫の部屋の扉が開いたことに一番早く気づき、声をかけた。
「で、できたけど……」
似合ってるか不安なのか、雫は部屋から出てこない。
「か、髪の毛とか巻いてみたんだけど……、パーティーだから少しだけお化粧も………そしたら変に、なっちゃった…かも」
自分の見た目くらい、自覚しとけよ。
どんだけ無自覚なんだよ。
自分のことにも、俺らのことにもさ。



