――数年後… 雫が高校生になった。 四月上旬。 桜が咲いている、そんな時期。 「行ってきます」 「いってらっしゃい」 雫は元気よく、家を出た。 真新しい制服が、とても良く似合っている。 「真汰もそろそろ行く時間じゃないのか?」 「やっべ」 呑気にテレビを見ながら朝食のパンを食べていた真汰に、俺は呆れながら声をかける。 真汰は急いで朝食をすませ、カバンを持って家を出て行った。