「辛かったな」 「うっ……、は、博ぅ……」 雫の震えている小さな背中を、俺は優しくさすりながら言う。 ごめん。 そんなことしか言えなくて、慰めることしかできなくて、ごめん。 雫の闇を完全になくすことができなくて、ごめん。 「でも、大丈夫」 「……博?」 「俺がいつもそばにいてやるから」 何もできない俺だけど、 せめて、雫の家族になりたいんだ。