獣★愛SS~最強ケダモノ男子の特別視線~








「お、お父さんが……お母さんとお姉ちゃんを外国に売ったから、人の命をどうでもいいかのように扱ったから、だから……っ、」





止まらない雫の涙。


ずっと我慢してきたんだな…。




俺は優しく、雫のことを抱きしめた。






「もういいよ。話してくれて、ありがとう」






これ以上聞いたら、雫は本当に壊れてしまう。


そう思って、俺はそう言った。





「うっ…、ふぇ……」



泣き叫んでもいいのに、こんな時まで声を押し殺している。







人身売買された家族。

そしてその犯人は、同じ家族。




なんて、残酷な闇なのだろうか。