雫の全てを諦めたかのような乾いた笑顔を見ているのが、辛くなった。 そんな笑顔、見たくないんだ。 俺は無意識に、雫の濡れた頬に手を添えていた。 優しく、壊れないように、と。 「は、く……?」 「言っただろう?雫のこと、嫌いになるわけないって」 大丈夫。 大丈夫だから。 その魔法の言葉が、雫の“光”になってくれるように。 俺は優しく微笑んだ。 受け入れるよ、雫の全てを。 だから、教えてくれ。 雫の抱えているものを、分けてくれ。