獣★愛SS~最強ケダモノ男子の特別視線~





え……?


今度は、「え」の声も出なかった。




声を出せなかった。





真実があまりにも、暗いもので。


雫が話す過去が、予想よりも遥かに闇に包まれているもので。




手の震えを止めることは、できなかった。








「はは、驚くよね。……ごめん。受け入れられないことだって、必ずあるもんね。
 話してごめんね」








違う。


違うよ、雫。





泣きたくなる衝動を必死に抑え、俺は首を振った。






雫が謝ることなんて、何もない。


俺がただ、弱いだけなんだ。