「雫……君は一体何者なんだ?」 今のは高度なハッキングの技術だ。 なんで雫のような子が、そんな技を使えるんだ? ただただ疑問ばかりが深まってくる。 「本当は、ずっと言うつもりなんてなかった」 ポツリ、と雫が呟いたのは、本音だった。 「だけど」と続けて雫は話し続ける。 「真汰が、真汰の大切な人が大変な目に遭ってるって思ったら、いてもたってもいられなくなって……」 雫は自分の手をギュッと握り締めた。 そうやって何度も、自分の心に溜まっていく涙を止めてきたのだろう。