「望空って子、知ってるよな?」 「うん」 「彼女が、行方不明なんだ。パトロールしてから4時間も経っているのに」 俺は真汰から聞いた情報を、雫に話した。 雫に言っても、どうにもならないことはわかっている。 だが、己の勘が言っている。 雫にちゃんと状況を説明しろ、と。 『どうすればいいんだよ……!』 電話越しに、真汰のもがき苦しんでいる声が聞こえてくる。 相当、焦っているのだろう。 少し声がかすれていた。