獣★愛SS~最強ケダモノ男子の特別視線~





俺たちに迷惑をかけたくない。


そう思っているんだろう。





いいのに、もっと寄りかかっても。



子供なんだから、俺もまだガキだけど、雫の方が子供なんだから。





もっと子供らしく、わがままを言って、自由なように過ごせばいいのに。



なのにどうして……。







どうして雫のような優しい子が、


こんなに苦しんで過ごさなくちゃいけないんだ。








俺はこの時初めて、運命というものを憎んだ。


そして、神様の存在を恨んだ。






幸せとはなんなのか。


その答えの行方が、わからなくなった。