俺たちに迷惑をかけたくない。 そう思っているんだろう。 いいのに、もっと寄りかかっても。 子供なんだから、俺もまだガキだけど、雫の方が子供なんだから。 もっと子供らしく、わがままを言って、自由なように過ごせばいいのに。 なのにどうして……。 どうして雫のような優しい子が、 こんなに苦しんで過ごさなくちゃいけないんだ。 俺はこの時初めて、運命というものを憎んだ。 そして、神様の存在を恨んだ。 幸せとはなんなのか。 その答えの行方が、わからなくなった。