*・*・*・* 「おはよ、伊藤」 「え、あ。おはよう、羽田君」 その日は、なんだか妙に伊藤の元気がなかった。 普通には話すものの、笑顔が不自然というか、違和感があるというか。 それがわかっているのに、俺にはどうすることもできなくて。 そのまま、放課後になった。