「これ、借りてたCD。ありがとな」 「ううん!また次貸すね?」 「お、マジ?サンキュ」 廊下側の席だから、必然的に2人の会話が聞こえてくる。 嬉しそうにニコニコしながら話している伊藤は、なんだか凄く幸せそうに見えた。 …あぁ、そっか。 気付いてしまった。 伊藤は、コイツが好きなんだ。