夏*恋






午前8時10分



君がいつも来る時間。




私はその時間に毎日、窓の外に視線を
向ける。





そして君を一番に見つける。



それだけで胸がきゅっとする。


「きた…!」





私の、

好きな人。


夏川 星也




私の後ろの席。



いつも、意地悪。
てか私を嫌ってる?
今流行りのツンデレ…ではなく、
年中ツンツン。
私にだけ。
何気にショック。




なんで好きになったのか?



わかんない。



なんか好きになってた、かな。
知らない内に目で、星也の姿を探してた。



理想は、かっこよくて、爽やかで、
優しくて、面白くて、話が合って、
私より背が高い人。


とか思ってたけど…





初恋の人…星也は全然、理想と違うくて。
逆に笑えた。