夏*恋




『んなっ!ばかはそっちでしょ。』



「はぁ、仲が良いのか悪いのか…」


花奈が軽くため息をついて、苦笑して
いる。




私はふてくされている。



なんで私にだけこんなに意地悪なの。
他の女子には超がつくほど優しいのに…




『ほんと、サイテーな奴。』



「ねぇ、口はそんなこと言ってるけど
顔は違うみたいだよ?」




花奈はそう言って手鏡を私に向けた。



花奈が向けた手鏡にうつっている私は
頰がほんのりとピンクに染まっていた。




急いで顔を隠した。



「あっれー?夏穂さん照れてるんだ?」



『てっ、照れてない…‼︎』




花奈と言い合っていると、ガラッと
教室の扉が開いた。



「おーい席につけ。はい、日直。」



先生が教室に入ってきた。



時計を見ると、朝早くに学校にきたのに
もうこんな時間だ。