ナオとは、ずっと友達でいるつもりだった。

なのに、
ナオに対する気持ちに引きずられて、
簡単にぐらついてしまった。



ナオに会いたい。

ナオに抱きしめて欲しい。

ナオとキスしたい。

1つ実現すると、次が欲しくなる。

ナオにずっと、そばにいて欲しいと思う。

私だけを見て欲しいと思う。

ナオを好きになる子は、みんな同じ。





『高城君、もう私のこと好きじゃないんだ』



『そんなことないって…
ナオは、そんないい加減なやつじゃないよ』



『春妃、優しいのね。でも、私わかってる。
ナオは、本気で
女の子を好きになったりしない』


『そんなことないって、
自分が、ナオの好きな
最初の女の子になるんじゃなかったの?』


雑誌なんかに載ったことのある、
とてもきれいな子だった。

性格も可愛い、どこにも欠点のない子。