どのくらい、時間が経ったのだろう。

いつの間にか眠っていた。

目が覚めたのは、病院のベッドだった。

気分は悪くなかった。



目が覚めると、高城君が目の前にあって、
私の顔を覗き込んでいた。



「何で高城君が…」


「目が覚めたのか?」

そう言うと、彼は、
近くにいた看護師さんに、
私の意識が戻ったことを伝えた。



「まる1日、眠ってたぞ」
高城くんが、静かにいう。


「1日…」
ええっ?どうしよう。


その日は、バイト掛け持ちでやってる日だし、
ホテルの夜勤も代わりの人、
見つけなきゃいけなかったし、
家庭教師のセンターにも、
連絡入れなきゃいけなかったのに。