「俺もパンケーキにすっかな」 「じゃあ注文するね!」 ピンポーンとボタンを押すとカウンターにいたおじさんが来た。 あ、昔から知ってるからおじさんって呼んでます。 なんか今更マスターって呼ぶのも気恥ずかしいし、ね。 「パンケーキ二つと紅茶、宗司は?」 「コーヒーでミルクお願いします」 「はいはいっと。 …皐月ちゃん珍しいね、葵君以外の男の子とうちに来るの初めてじゃない?」 「おじさんったらー。 いいでしょー別にー!!」 「…」 今一番聞きたくない単語を出してきたおじさんをひと睨み。