「重かったらいつでも降ろしていいからね!」 「大丈夫だっつの。 むしろ軽すぎ」 「(感動)」 掴まれと言われて、背中にしがみつく。 ぽけーとしていると学校帰りの生徒が居て、私たちを見ると何やら騒いでいる。 …一応顔を背けておいたけど。 「ここで合ってるか?」 「え、もう着いたの?」 そう、いきつけの喫茶店に到着していた。 自転車だとこんなに早く着くものなんだ…。