「眠い…行きたくない」 「何言ってんの。 ほら、お弁当持ってしゃきっと頑張りなさい!」 「いってきますー」 ばしっと背中を叩かれて家を出た私。 声大きいし力強すぎだよお母さん。 お父さんも凛くんも苦笑いしてた。 とぼとぼと学校へと坂道を下る。 自転車がびゅんびゅんと追い抜いて行く。 …スピード出しすぎだよ!! と眠い私は少し小言を言いたくなってしまう。 心の中にとどめておくけれど。