店員さんは「はぁ~い」と語尾にハートがつきそうな甘ったるい声で葵を見つめていた。
ちらりと私を一瞥したその目は何とも冷たい。
…うん、いいよ別に!!
「折角だしお母さんたちにも買っていこうかなあ。
割と手ごろな値段だったし。」
「ふーん。
喜ぶんじゃね?
…そういやお前“新しいお父さん”とはうまくいってんのか?」
「うん。
すごく優しいお父さんだよ」
「そうか。」
「なに、気にしてくれたの?」
「俺優しいからな~~」
最近お母さんが再婚したことを言っているのだ。
結構上手くいっており、実の娘のように可愛がってもらっている。
何より二人がラブラブなのだ。

