愛されすぎて困ってます!





校門を出てちょっと歩くと小さな店の裏に原チャが置いてあった。

店の人と知り合いらしく置かせてもらっているらしい。
顔が広いなぁ、と感心しつつ。



「ほれ」

「わ!
…あ、ありがと。」



私にとって少し大きめのヘルメットを頭にかぶり、横向きで座りバランスを取った。

葵はその様子を肩越しに振り返って眺めている。



「…ね。
2人乗りって法律的に大丈夫なの?」

「え?
あ~全然大丈夫大丈夫。」
バレなきゃオーケーだからね?」

「…」

「ほら、捕まっとけ。
出来れば密着する感じで~。
胸を押し付ける感じでよろしく」

「気持ち悪っ…」



ニヤニヤと笑う葵。
おじさんみたいな下ネタを言うのはいつものこと。