訳あり恋愛事情。

「…奏多?入るよ?」






「…。」








パパは静かに私の正面に座った。








「奏多。ホントはね、奏多も一緒に連れていきたかったんだよ。だけど、奏多はもう行きたい学校を決めているだろう。それを変えてしまうのはもったいない。」








「…でも、」








「パパたちはね、ちゃんと一年経てば帰ってくるよ。だからね、奏多は勉強にしっかり取り組んで欲しい。」








「じゃあ…あの人のことを教えて。」








私がパパから聞いたその人は、



中川千歳、19歳。
性格はクールらしい。
ママとの関係は、ママの友達の息子らしく、親しくしてたらしい。








「…私、一緒にやってけるかな?」








「大丈夫。電話するから。」








パパの言葉を信じて、待つことになった。






そして、リビングに戻ると千歳さんはコーヒーを飲んでた。








「じゃあ、ママたちは明日の荷造りがあるから、寝室行くわね。二人でゆっくり話なさい。」








そう言って、リビングには私と千歳さんの二人になった。








「あの…、千歳さんは…」








「座れば?君の家なんだし。」








私は千歳さんの正面の椅子に座って、目を見つめた。