「お前さ、本当に俺のことが好きなわけ?」
購買のテラスで
純が、眉間に皺を寄せ私に問う。
私は3か月前……純に告白されて
付き合っていた。
だって、純は身長も程よく高くて、
二重でキリッとした端正な顔立ち。
どっかのアイドルみたいで
みんなにかっこいいって言われてるし
断る理由が思い浮かばなかったから。
「好きだよ。なんで?」
私の声が空気に混ざる。
純がそういう理由は分かっていた。
それは昨日私が純の家でセックスを拒んだからだ。
私はコーヒー牛乳にストローをさしてそう
答えてあげたけど
「じゃあ、うち来てよ。今日も親仕事でいないから部活終わるの待ってて」
その予想できた台詞に嫌悪感を抱いてた。
「いいよ」
そう、断る意味も受け入れる意味もない。
求められているなら与えるしか無い。
純は私の心とは裏腹に嬉しそうに
小さくガッツポーズをする。
でも、そんな純を見ていると
愛されていると錯覚してしまいそうになる。
私は弱い人間だ。
いつもこうやって流されて、いつか自分自身で溺れる。
冷たいコーヒー牛乳を吸い込むと、
喉を通って体に茶色い液体が染み渡る。
「美雪、俺お前のこと好きだよ」
テラスの白いテーブルが太陽を浴びて眩しい。
「私も純が好き」
言葉なんて、
目に見えないし口から零れたら消えてしまうことは知っている。
だから、リップサービスと割り切って
ストローを咥えながらにっこりを笑った。
購買のテラスで
純が、眉間に皺を寄せ私に問う。
私は3か月前……純に告白されて
付き合っていた。
だって、純は身長も程よく高くて、
二重でキリッとした端正な顔立ち。
どっかのアイドルみたいで
みんなにかっこいいって言われてるし
断る理由が思い浮かばなかったから。
「好きだよ。なんで?」
私の声が空気に混ざる。
純がそういう理由は分かっていた。
それは昨日私が純の家でセックスを拒んだからだ。
私はコーヒー牛乳にストローをさしてそう
答えてあげたけど
「じゃあ、うち来てよ。今日も親仕事でいないから部活終わるの待ってて」
その予想できた台詞に嫌悪感を抱いてた。
「いいよ」
そう、断る意味も受け入れる意味もない。
求められているなら与えるしか無い。
純は私の心とは裏腹に嬉しそうに
小さくガッツポーズをする。
でも、そんな純を見ていると
愛されていると錯覚してしまいそうになる。
私は弱い人間だ。
いつもこうやって流されて、いつか自分自身で溺れる。
冷たいコーヒー牛乳を吸い込むと、
喉を通って体に茶色い液体が染み渡る。
「美雪、俺お前のこと好きだよ」
テラスの白いテーブルが太陽を浴びて眩しい。
「私も純が好き」
言葉なんて、
目に見えないし口から零れたら消えてしまうことは知っている。
だから、リップサービスと割り切って
ストローを咥えながらにっこりを笑った。
