こんな思いなんて想像もつかなかった。
やっぱり私は、空が大好きなんだと改めて思った。
「出来なかったんだよ、指導とかあって」
「そ、そっか」
じゃあ空は、私達と一緒でずっと学校にいたのか。
「なに?そっちは元気?」
ぼさっと言う空。
「元気だっつーの!」
「はは!」
やっぱり空といるときが一番楽しいの。
「あれ…空…」
「ん?」
「身長伸びた?」
私は空を見て言う。
正面にたったのが久しぶりだからかな?
それになんだか少し痩せた気がする。
「きのせーだよ。久々だからじゃん?」
痩せたのは絶対気のせいじゃない。
「そうかな」
「あぁ」
空はちらっと私を見て
「じゃあ俺行くな」
そう言って背を向けて歩く。
「そ、空!」
「なに」
空は笑ってた。
「頑張ってね!」
空は驚いた表情を見せ、それから私に手を振って
「おう!」
と、言った。