「果歩ー!!」






「うわぁ!」






下駄箱につくなり緑が私に抱きつく。






「果歩やったよ!私達また同じクラスだよ!」







「えっ!?うそっ!?」






下駄箱の先の廊下には集団があった。







なるほど、あそこに掲示してあるのか。







「本当本当!!やったー!」







「うれしー!」







緑と手を合わせて飛んでいたら






「お前らな、同じ学科なんだから同じクラスになる確率高いだろ」







「あー!それ私がさっき言ったよね!?」







空は自慢げな顔でそういう。







「あ?言ったっけ」







「言いましたー」







「あーそー」






「まあ原田君も一応同じクラスなんだけどねー」






と緑が言うと、






「まじか!」






と、空はなぜか元気になった。






「なんで空がそんなに喜んでるわけ?同じ学科なんだから同じクラスになる確率高いんじゃなかった?」







「あ?なんだそれ」







「ちょっとー!!」






バカにしながら走って行く空の後を私と緑は追った。