「はいはい」 仕方ないわね、というような微笑みを浮かべながら子供の話に優しく耳を傾ける母親の女性。 そんな微笑ましい親子の姿に心が暖かくなる。 「素敵だね」 麻琴ちゃんがぼそっと呟いた。 その言葉に俺は嬉しくなる。 「……俺も同じ事思ってたよ」 彼女と同じ気持ちになったことが、恥ずかしいような、嬉しいような、ふわふわした気持ちになった。 すると、エレベーターが混んできた。