結局数学がおわってからも伊東に怒られることはなく、下校の時間になった。 俺は昇降口で麻琴ちゃんを待つ。 どうせ家が隣なんだ、一緒に帰った方が一人にしなくて済むし効率が良い。 「なあ……これはなんだ?」 ふと聞こえてくる秋原忍の声。 くそ……今日は遭遇率が高いな。 「秋原くんと仲良くなりたいなって」 すこし高めの透き通る声が聞こえる。 ぱっと声が聞こえる方向を向くと、秋原忍の隣には黒いロングの女子……… 藤本沙耶香がいた。